【感想】映画『ぼくのお日さま』幸せで愛おしくて、だけどちょっと痛い。

画像引用元:映画『ぼくのお日さま』公式X

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こんにちは、はな(@hanahackpq)です。

先日、2024年9月13日公開の映画『ぼくのお日さま』を観てきました!

『ぼくのお日さま』は、第77回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門にノミネートされている作品で、公開前から話題になっていましたね。

大きなことは起きないのに、幸せで愛おしくて、だけどちょっと痛い、そんな素敵な映画でした。

とはいえ、個人的には大絶賛!最高!というほどの満足感は得られなかったのも正直なところです。

この記事では、映画『ぼくのお日さま』の感想をご紹介します!

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映画『ぼくのお日さま』作品情報

吃音をもつホッケー少年・タクヤ(越山敬達)は、「月の光」に合わせフィギュアスケートを練習する少女・さくら(中⻄希亜良)の姿に、心を奪われてしまう。 ある日、さくらのコーチ荒川(池松壮亮)は、ホッケー靴のままフィギュアのステップを真似て何度も転ぶタクヤを見つける。 タクヤの恋の応援をしたくなった荒川は、スケート靴を貸してあげ、タクヤの練習をつきあうことに。しばらくして荒川の提案から、タクヤとさくらはペアでアイスダンスの練習をはじめることになり……。

Filmarks『ぼくのお日さま』より
公開日2024年09月13日
上映時間90分
監督・撮影・脚本・編集奥山大史
出演越山敬達、中西希亜良、池松壮亮、若葉竜也ほか

映画『ぼくのお日さま』は、ハンバート ハンバートの“ぼくのお日さま”から着想を得た物語だそうです。

“ぼくのお日さま”の「ぼく」を主人公に、スケートの作品を作ろうと監督が思った頃に、池松壮亮さんと出会い、作品への出演をオファーしたと言います。

そのため、コーチの荒川というキャラクターは池松壮亮さんへの当てがきだそう。

たしかに荒川は自然体な「池松壮亮」で、とても魅力的でしたよね…!!

また、さくら役の中西希亜良さんは今作で演技初挑戦ということですが、演技が自然で美しく、これからの活躍も楽しみです!

はな

中西希亜良さんは、4歳からスケートを習っているそうです。スケートリンクで『ぼくのお日さま』のオーディションのポスターを見て気になっていたところ、コーチから「受けてみない?」と声がかかったことが出演のきっかけなんですって…!

感想|シンプルで美しい作品

奥山監督はインタビューで、撮りたい画が先にあって、その画を撮るために逆算をしてストーリーラインを組み立てると話していました。

たしかに映画『ぼくのお日さま』は、とても美しい画作りが特徴的で、物語はとてもシンプルでしたね。

感情がシンプルに描かれる

今作は、タクヤがさくらに恋をして、さくらが荒川にあこがれを抱き、荒川がタクヤの恋を応援するためにスケートを教える、そんな物語です。

こんなシンプルな物語の中で、それぞれの感情もとてもシンプルに描かれます。

タクヤのさくらへの恋心。

さくらの荒川への憧れ、それゆえに荒川が恋人といるところを目撃し、感じてしまう嫉妬と嫌悪感。

荒川がタクヤの恋を「いいなぁ」と思い、応援したいと思う気持ち。

どれも私たち誰もが感じたことがあるような、シンプルな感情たちです。

だからこそ私たちは、それぞれのキャラクターの感情に自然に共感し、愛おしく感じたり、どうしようもないもどかしさに痛みを感じたりしたんですね。

役者が光る作品

今作は、物語のシンプルさゆえに、越山敬達さん(タクヤ役)、中西希亜良さん(さくら役)の宝石のようなきらめきが際立っていました。

監督のインタビューによると、越山敬達さん、中西希亜良さんには台本を渡さず、時にはその場面で登場人物が抱いた感情についても説明をせずに演技をしてもらったそうです。

それによって生まれた、気取らない、素朴な演技がすごく良かったですね…!!

そして、池松壮亮さん、若葉竜也さんの「もはやこれが素なんじゃ…??」と思うくらい自然で魅力的なキャラクターが、今作の世界観に圧倒的な立体感を作り出していました。

良かったけど、刺さりはせず・・・

映画『ぼくのお日さま』とても良かったですが、心に刺さる映画というよりかは、アートだな~と思いました。

そのため、大満足!最高!とまでは思わなかったというのが正直な感想です。

とはいえ、本当に美しい作品なので劇場で観れて良かったですし、監督の今後の作品も楽しみにしています!

まとめ

私は名古屋の伏見ミリオン座で鑑賞してきました~!!

この記事では、映画『ぼくのお日さま』の感想をご紹介しました!

越山敬達さん、中西希亜良さんがすごく魅力的で、今後もいろいろな作品で観られると嬉しいな、と思っています!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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