画像引用元:映画.com『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』ギャラリー (C)2024 Searchlight Pictures.
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こんにちは、はな(@hanahackpq)です。
この記事では、2025年2月28日公開の映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』の感想をご紹介します!
映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は、ボブ・ディランの人生の1961年から1965年までの5年間を描いた伝記映画です。
実は、今作を観る前、私はボブ・ディランについてほとんど知りませんでした。
それでも、今作を通じてボブ・ディランのつかみどころのない人間性に惹かれ、俳優陣の演技や歌声に圧倒される、とても良い映画体験でした。
「ボブ・ディランについてあんまり知らないから…」と思っている方にも、ぜひ観てほしい作品です!
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ティモシー・シャラメ
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映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』作品情報
1961年の冬、わずか10ドルだけをポケットにニューヨークへと降り立った青年ボブ・ディラン。恋人のシルヴィや音楽上のパートナーである女性フォーク歌手のジョーン・バエズ、そして彼の才能を認めるウディ・ガスリーやピート・シーガーら先輩ミュージシャンたちと出会ったディランは、時代の変化に呼応するフォークミュージックシーンの中で、次第にその魅了と歌声で世間の注目を集めていく。やがて「フォーク界のプリンス」「若者の代弁者」などと祭り上げられるようになるが、そのことに次第に違和感を抱くようになるディラン。高まる名声に反して自分の進む道に悩む彼は、1965年7月25日、ある決断をする。
映画.com『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』より
劇場公開日 | 2025年2月28日 |
上映時間 | 140分 |
監督 | ジェームズ・マンゴールド(『17歳のカルテ』、『フォードvsフェラーリ』など) |
主演 | ティモシー・シャラメ |
映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』で監督を務めたのは、ジェームズ・マンゴールド、主演を務めたのはティモシー・シャラメです。
撮影にあたってティモシーは、5年をかけて歌やギターやハーモニカをトレーニングしたそうです。
5年もの期間を役作りに費やした熱量にも感動ですが、それでもやはり、5年でプロ並みのパフォーマンスを完成させたティモシーは、やはり才能に溢れていると言わざるを得ません…。
それでは、映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』の感想をご紹介します。
感想|俳優陣の素晴らしい演技の光る作品

映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』について理解をするうえで、CINRAというサイトに掲載されていた監督のインタビューがすごく面白かったです。
・ボブ・ディランが「名もなき者」としてニューヨークにやってくる場面から映画を始めたかった
・ボブ・ディラン本人にも脚本を読んでもらい、サポートをしてもらった
・ボブ・ディランの内面の「秘密」を解き明かすことはできないため、映画でも彼の内面を必要以上に語ることはしなかった
(参考:CINRA「ボブ・ディランへの思い、ティモシー・シャラメとの仕事。映画『名もなき者』監督が日本で語ったこと」)
ボブ・ディランという伝説の、そして今も存命のアーティストについて、その「5年間」を客観的に描く伝記映画というのは、珍しいスタイルですよね。
今作は世間から高い評価を得ている一方、ファンの一部からは「既に知っている話ばかりで、ボブの内面が描かれない点は、少し物足りなかった」という声もあがっているようです。

たしかにボブ・ディランの内面についてはあまり描かれておらず、彼の5年の物語が淡々と進んでいく印象がありました。
とはいえ、ボブ・ディランをほとんど知らなかった私としては、物語自体も単純に楽しめました!
最初はただ純粋に音楽を楽しんでいたボブが、その音楽を世間に認められ成功したことによって、他人から疎まれ、期待され、孤独や葛藤を抱えていく。
そんなボブの姿が切なく、ボブの周りの女性たち以上に、ボブ自身が自らの成功や才能に苦悩させられたのだろうか、と思わされました。
また、私にとって今作の最大の魅力は、俳優陣の演技の素晴らしさでした。
ティモシー・シャラメ演じるボブは、話し方、たたずまい、雰囲気全てがティモシー本人とはまるで別人で、ボブ・ディランとはこういう人物なのだろうと想像させられました。
そして、映画を観た後にボブ・ディラン本人の映像をみてみたところ、ティモシーの演じるボブ・ディラン像と本人が、すごく似ていることに感動しました。
また、何よりもティモシーの歌声は本当に美しく、アーティストとして、ボブ・ディランを演じる俳優として、彼以上の適任はいなかっただろうと思わされました。
また、シルヴィを演じたエル・ファニング、ジョーンを演じたモニカ・バルバロも最高でしたね!!
エル・ファニング、モニカ・バルバロどちらも、ボブ・ディランに惹かれ、振り回されているようで、実は芯に強さを持つ魅力的な女性像を繊細に演じていました。

モニカ・バルバロ、どこかで観たことのある俳優さんだと思ったんですが『トップガン マーヴェリック』に出ていましたね!
また、ピート・シーガーの妻トシ役を演じた初音映莉子さんも素晴らしかったです。
セリフが多い訳ではないのに、画面内にいるだけで圧倒的な存在感がありました。
特に物語中盤から、ボブ・ディランに向ける表情に、批判的で複雑な感情が浮かび、その感情の背景にはピート・シーガーへの愛、そしてフォークソングへの愛があるんだろうと思わされました。
まとめ
この記事では、2025年2月28日公開の映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』の感想をご紹介しました!
今作はボブ・ディランを知らない私でも十分に楽しめる作品で、物語も俳優も、そして音楽映画としても魅力的でした。
映画館で観られてよかったです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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ネタバレなしで感想を書いていくので、まだ観ていない方も安心して読んでくださいね♪