【ネタバレ感想】十戒(夕木春央)|“第二の方舟”?引き込まれる異色ミステリー

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こんにちは、はな(@hanahackpq)です。

夕木春央さんの『方舟』を読んだので、続けて『十戒』も読んでみました。

今作も『方舟』と同じく、ページをめくる手が止まらない作品で面白かったです。

ただ、『方舟』も『十戒』も、ちょっとずつ「そうはならないのでは…?」と感じてしまったりして、個人的には絶賛!というレベルまでは刺さりませんでした。

それでは、この記事では『十戒』の感想をネタバレありでご紹介します!

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『十戒』作品情報

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浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。
島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。
島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。
“この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”。
犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まったーー。

講談社HP『十戒』より引用
タイトル『十戒』
著者夕木春央
ページ数400ページ(文庫版)
単行本発売日2023年8月9日
文庫本発売日2025年8月8日

感想|“第二の方舟”?引き込まれる異色ミステリー

『方舟』『十戒』のネタバレを含みますのでご注意ください!

『十戒』を読んだ最初の印象は「ストーリーの骨格は、ほとんど『方舟』じゃないか!?」でした。

閉じ込められる場所が地下建築から孤島に変わり、そこではやはり、理由の分からない殺人が続いていく。

『方舟』では、生き残るために皆が犠牲にすると決めたのは「犯人の命」でしたが、『十戒』では、生き残るために皆が犠牲にすると決めたのは「正しさ」

「正しさ」を犠牲にするとはつまり、犯人の殺人を見逃すどころか、犯人を手助けをすることで自分たちが生きて帰ることの選択でした。

犯人を暴いてはいけないという、異色ミステリーではあるものの、あまりにもストーリーの骨格が『方舟』なので「これ、犯人は綾川さんだろうな……」と序盤で気付いてしまいました。

はな

きっと、犯人は綾川さん…?と思った方はすごく多いと思います。

また、いくらなんでも、わざわざ十戒なんて作る意味あったのか?とか、いくらなんでも、綾川さん強すぎないか?とか、いろいろ思う部分はあるのですが…

とはいえ、ストーリーがどうなるのか気になって一気に読んでしまう作品で、夕木春央さん、さすがだな~~~と唸らされました。

まとめ

この記事では、『十戒』(夕木春央)の感想をネタバレありでご紹介しました!

すごく刺さった!という訳ではないのですが、読書初心者の私でも一気に読めてしまうくらい、引き込まれる作品でした。

やはりミステリーっていいですね~~

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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