画像引用元:Searchlight Pictures『異人たち』
本ページにはプロモーションが含まれています
こんにちは、はな(@hanahackpq)です。
先日、2024年4月19日公開の映画『異人たち』を観てきました!
半年前、初めて予告編を観た時に「エモーショナルで繊細な空気感の中で、愛という普遍的なテーマを描いている作品って、とても私の好み…」と感じ、楽しみにしていた作品です。
しかし…私は今作をあまり好きにはなれませんでした。
その理由も含め、この記事では映画『異人たち』の感想をご紹介していきます!
PR【30日間無料おためし】
DMM TVで日本版も配信中
無料登録時にもらえる550ポイントで無料レンタル
映画『異人たち』作品情報
夜になると人の気配が遠のく、ロンドンのタワーマンションに一人暮らす脚本家アダムは、偶然同じマンションの謎めいた住人、ハリーの訪問で、ありふれた日常に変化が訪れる。ハリーとの関係が深まるにつれて、アダムは遠い子供の頃の世界に引き戻され、30年前に死別した両親が、そのままの姿で目の前に現れる。想像もしなかった再会に固く閉ざしていた心が解きほぐされていくのを感じるのだったが、その先には思いもしない世界が広がっていた…
Searchlight Pictures『異人たち』より
公開日 | 2024年4月19日 |
上映時間 | 105分 |
監督・脚本 | アンドリュー・ヘイ |
原作 | 山田太一『異人たちとの夏』 |
主演 | アンドリュー・スコット、ポール・メスカル |
映画『異人たち』は、山田太一さんの小説『異人たちとの夏』を原作とする作品です。
『異人たちとの夏』は1988年に同名で映画化されており、今回が2度目の映画化となります!
とはいえ、今作は舞台を日本からイギリスに移しており、登場人物の設定も大きく変更されているので、原作や日本版映画とは別物として楽しむのが良いかもしれませんね。
PR【30日間無料おためし】
DMM TVで配信中
無料登録時にもらえる550ポイントで無料レンタル
映画『異人たち』は監督自身の「個人的な物語」である
それでは、映画『異人たち』を観た私の感想をご紹介していきます。
私は今作をあまり好きにはなれませんでした。
その理由は、今作があまりにも監督自身の個人的な物語になっているように感じたためです。
ここで考えたいのが、今作の主人公の同性愛者という設定です。
原作の『異人たちとの夏』では、主人公とその恋人は男女ですが、今作では、主人公と恋人は同性愛者の男性同士に改変されています。
その背景には、同性愛者である監督の「作品にできるだけ自分自身を入れることで、作品は普幅広い人の心に響く」という思いがあったといいます。
「私は、家族と友達がいるイギリスから遠く離れたロサンゼルスであの時期を過ごしました。あの時は、誰もが人とのつながりや死について深く考えたと思います。そんな中で脚本を書いていた私は、この映画にできるだけ自分自身を入れてやろうと決めたのです。細かいところまで個人的であればあるほど、逆に幅広い人たちの心に響くとも、私は信じていますし」
文春オンライン「完成作を山田太一も見届けていた…『異人たち』は「人生に人を招き入れることを語る映画」」より
ですが、私にとっては、監督自身の経験を基にしている「同性愛者としての苦悩」の部分が強く表現されすぎていて、それが(例えば)「過去に受けた心の傷」「孤独からの救済」という普遍的なテーマにまで落とし込まれているようには感じられませんでした。
素人の映画ファンの無責任な感覚としては、監督自身の経験を、監督自身が描きたいバランスで描くことが、良い映画に繋がるというわけではないと感じました。
監督自身の個人的な経験を細かに描くことで普遍性が生み出される作品も、もちろんあります。だけどきっと、それには非常に繊細なバランス感覚が必要なのだと思います。
そして、私は今作におけるラブシーンが長すぎるように感じました。
そんな今作のラブシーンについて、監督は「不安や興奮、他人に触れられる感触や、それが自分にもたらすものを、主観的感覚で描きたかった」(VOGUE JAPAN「アンドリュー・ヘイ監督、アンドリュー・スコットとポール・メスカルは『セックスシーンの重要性をよく理解している』」より)と話しています。
もちろん、今作の持つ「他者との交流」「孤独からの救済」というイメージを表現するのに、ラブシーンをじっくり描くことが重要な意味を持つというのには納得です。
ただ、やはり映画では、限られた時間の中でのバランス感覚も大切。
私個人としては、ラブシーンをじっくり描くよりも、両親や恋人ハリーとのより深い心理的交流を十分に描いてほしかったと感じてしまいました。
みなさんの意見も(@hanahackpq)でドシドシ送ってもらえるとうれしいです!
まとめ | なんだかんだポール・メスカルが最高
この記事では、映画『異人たち』の感想をご紹介しました!
今作は非常に監督の「個人的な物語」であるがゆえに、私には刺さりませんでした。
しかし同時に、監督の「個人的な物語」であるがゆえに、監督と同じ痛みを持つ観客には深く刺さる物語なのだと思います。
映画を通じて自分の心を知れるというのも、映画の良さですよね。
最後になりますが、今作でハリー役を演じたポール・メスカルがあまりにも最高でした。
『aftersun/アフターサン』の時にも感じましたが、父性のような安定感と、小さな子供のような不安定さ、だけどあふれ出るセクシーさがあり、なんともいえない魅力を持った俳優さんです。間違いなく唯一無二。
もし『aftersun/アフターサン』をまだ観たことがないという方は、ぜひ観てみてください。
俳優ポール・メスカルの魅力を堪能できる作品です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
PR【30日間無料おためし】
DMM TVで配信中
無料登録時にもらえる550ポイントで無料レンタル
————————————————————————
本ページの情報は2024年5月時点のものです。
最新の配信状況は各動画配信サービスの
公式サイトにてご確認ください。
————————————————————————
私は映画『異人たちとの夏』は未鑑賞なので、観てみようと思います!