【ネタバレ考察】映画『悪い子バビー』バビーという存在が意味するものは?世界が人格を形成する

画像引用元:映画.com『悪い子バビー』フォトギャラリー /(C)1993 [AFFC/Bubby Productions/Fandango]

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こんにちは、はな(@hanahackpq)です。

この記事では、映画『悪い子バビー』についてネタバレありで考察をしていきます。

今作、私は全くノーマークの作品だったのですが、大好きなおまけの夜の柿沼さんが絶賛ツイートをしているのを見て、次の日にすぐ映画館で鑑賞しました!

人によって感じ方が大きく変わりそうな、衝撃的な作品でしたね。

それでは、映画『悪い子バビー』の作品情報から見ていきましょう。

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映画『悪い子バビー』作品情報

母親の異常な愛情により、暗く汚い部屋の中に35年間も閉じ込められて生きてきたバビー。外に出れば汚染された空気の毒で命を落とすと教えられ、母親の指示に従うだけの日々を送っていた。そんなある日、父親を名乗る男が突然帰って来たことをきっかけに、バビーの人生は大きく動き出す。刺激に満ち溢れた外の世界へ飛び出したバビーは行く先々で大暴走を繰り広げ、そんな彼の自由で荒々しいスタイルに誰もが巻き込まれていく。

映画.com『悪い子バビー』より
監督・脚本ロルフ・デ・ヒーア
主演ニコラス・ホープ
制作年1993年
日本公開日2023年10月20日
上映時間114分

映画『悪い子バビー』は1993年制作の映画です。

1993年当時、日本では劇場公開されず『アブノーマル』というタイトルでVHSが販売されたのみだったそうです。

そして30年の時を経て、2023年10月20日に念願の(?)日本劇場公開となりました!

それでは、映画『悪い子バビー』の考察をご紹介していきます。

ネタバレ考察 | バビーという存在が意味するものとは

私は、今作を観た後「この作品が伝えたいことを分かったような、分からないような…」というモヤモヤした気持ちを感じていました。

そこで、バビーという存在が意味するものを考え、この作品を理解する足掛かりにしていきたいと思います。

バビーは無垢な子どもである

生まれてから35年もの間、母親に幽閉されていたバビーは、世間の常識を知らず、善悪の区別もつきません

物語中盤でバビーは両親を殺し、外の世界に出ます。

しかし、バビーには両親を殺したという認識すらありません。

そして外の世界でバビーは、世間で「よくない」とされることを次々と、躊躇なくしてしまいますし、周囲が発する言葉をそのまま吸収し、意味も分からず使ってしまいます。

そう、バビーの身体は立派な大人ではあるものの、中身は無垢な子どもなのです。

子どもは周囲の人間や環境によって、言葉や行動を覚え、自分の一部にしていきます。

バビーもまさに今、言葉や行動を周囲の人間から学んでいる所なんです。

つまり、今作においてバビーが表しているのは無垢な存在、ひいては彼を形成した世界そのものであると言えます。

感想 | 世界が人格を形成する

今作においてバビーが表しているのは、彼を形成した世界そのもの。

では人格は環境によってのみ形成されるのかというと、もちろんそうではないでしょう。

きっと誰もが、先天的な才能や性格を持っているはずです。

だけどやはり、人格形成に最も大きな影響を与えるものは環境だと私は思います。

だとすると、今作から私たちが考えるべきこととは何なのでしょうか。

映画『悪い子バビー』から考えるべきこと

あなたにとって、目の前にいる誰かの、ある部分が「悪」であるように映ったとします。

それは時には、意図しての「悪」であるかもしれません。

だけどそれは時には、意図しない無垢の「悪」であり、その人を形成した世界が、その人の一部分に反映されているだけなのかもしれません。

意図してようが、意図していまいが、「悪」に対してネガティブな感情を抱いてしまうこと自体は自然なことですが、ネガティブな感情なんて、なるべくなら感じたくないものです。

そこで、もしあなたの目の前にいる人の、ある部分が受け入れ難いと感じても、それはその人自身が悪いのではなく、互いが持っている前提や、世界観が異なるだけだと考えてみるのはどうでしょうか。

それだけで、相手への見え方が少し優しく変わります。

これらを踏まえ、今作の話に戻りましょう。

外の世界の人間の視点でのみ物語を見ると、バビーの存在や行動はもはやホラーですらあったかもしれません。

ですが、私たち観客は物語序盤で、バビーを形成してきた世界観をまざまざと見せられ、バビーが生きる世界観を理解していたからこそ、彼を愛おしく感じられたのです。

まとめ

この記事では、映画『悪い子バビー』を見て私が感じたことをご紹介しました。

今作の中には多くの要素があるので、人によって強く印象に残る部分や、その感じ方は違うと思います。

感想を言葉にするのがとても難しい作品でしたが、今作を観た方と是非語り合いたいです!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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