【感想】映画『黒い家』最高級のひとこわ映画!! 今作がこんなにも怖い3つの理由

黒い家

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こんにちは、はな(@hanahackpq)です。

この記事では、1999年公開の映画『黒い家』の感想と、今作がこんなにも怖い3つの理由をご紹介します!

ほぼネタバレはないのですが、全く情報なしで観たい!という方は、鑑賞後に本記事を読んでいただけると嬉しいです!

はな

とにかく怖く、不快感を感じる作品(良い意味で)でした!

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映画『黒い家』あらすじ・キャスト

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古都・金沢。昭和生命北陸支社に勤務する若槻慎二は、保険金の請求書類に埋もれ苦闘する日々を送っていた。ある日、若槻は中年女性の声で「自殺でも保険金は下りるのか」という問い合わせの電話を受ける。思いつめたその声の様子に、思わず自殺を思いとどまるようなだめたが、相手は彼の名前を確認すると電話を切った。そして翌日、菰田と名乗る契約者から若槻名指しのクレームを持ち込まれる。

映画.com『黒い家』より
監督・脚本森田芳光(君都道幸)
主演内野聖陽、大竹しのぶ
上映日1999年11月13日
上映時間118分

映画の演出はもちろん素晴らしかったのですが、それ以上に大竹しのぶの怪演がなければ、この作品はここまで評価されなかったのではないかとまで思う一作でした。

監督が表現したい「やばい人間像」を120%で表現しているように思いました…。

鑑賞中、怖すぎて震えと笑いが止まらなかった今作が、これほどまでに怖かった理由を3つ考えました。

映画『黒い家』はなぜこれほどまでに怖いのか

1. 笑いと恐怖のアンバランスさ

今作が怖い理由の1つ目に、笑いと恐怖のアンバランスさが挙げられるでしょう。

生命保険会社に勤める若槻は、コモダ夫妻の保険金詐欺に巻き込まれ、ある意味 “ターゲット” にされてしまうわけです。

映画の序盤、若槻が目にするコモダサチコの息子・コモダカズヤの死は、観客にとっても衝撃的な起承転結の「起」でした。

コモダシゲノリのコメディかと思うほどのふざけた態度と、起こっている事件のアンバランスさが生み出す気持ち悪さが、今まで感じたことのない種類の恐怖を呼び起こさせました。

今作は、こういった、アンバランスで理解不能な出来事によって恐怖を抱かせられるシーンが非常に多かったです。

2. 映像としての気持ち悪さ

私は、映像制作への知識が皆無なので、詳細に「ここの映し方はこうだから・・」と論じることは出来ません。

今作はそれでも、そんな素人の目でも明らかな “映像としての気持ち悪さ” がありました。

そして、作品中時々流れる金属音。

最初は「このモニター壊れてる?」と思っていましたが、途中からそれが映画の効果音だと気付きました。

「人間は、自分が理解できないものに不快感や恐怖、不安を抱く」

そういう意味で今作は本当に最強で最恐でした。

映像作家の柿沼さんのYoutubeチャンネル「おまけの夜」でも映像の気持ち悪さ(そのほか諸々)について触れられているので、ぜひご覧ください~!

5:00~映像表現についての説明があります!

3. 今作で描かれるサイコパス像

人気なサイコホラーやサスペンス作品に登場するサイコパスは、知力が高く、自分の美学を貫く “天才” とも呼べる存在であることが多いです。

しかし、今作の大竹しのぶ演じる “コモダサチコ” が持っているのは美学ではなく、欲望のみであり、欲望を満たすためなら何をすることも厭わない、まさに心の無いサイコパスでした。

『羊たちの沈黙』のレクター博士や、『アメリカン・サイコ』のパトリックには、どうしても感じてしまっていた魅力のようなものを、今作のコモダサチコには微塵も感じませんでした。

だからこそ、不快であり、怖かったのだと思います。

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舞台は金沢!

画像提供:金沢市

映画『黒い家』原作の舞台は京都ですが、映画が撮影されたのは石川県金沢市だったそうです!

香林坊や、金沢工業大学、百万石祭りなど、地元民には馴染みのある風景が盛りだくさんでした。

はな

なぜ京都ではなく金沢に舞台を変更したのかは気になる所ですが、元地元民としては嬉しかったです♪

まとめ | 映画『黒い家』力強いホラーでした

映画『黒い家』は、演技が過剰にコメディ寄りだったり、色々とご都合主義だったり、気にしようとすれば気になる点はいくつもありました。

しかし、全部ひっくるめて気持ち悪さや恐怖になるような、力強いホラー作品でした!

怖いサイコホラーを観たい!という方にはぜひおすすめしたい、邦画界で個人的No.1のひとこわ映画です!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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