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こんにちは、はな(@hanahackpq)です。
私は最近(今さらながら)黒沢清監督の映画にドハマりしています。
独特な映像美、今にも崩れそうな絶妙なバランスで成り立っている(もしくはもう既に崩れている)世界、ジャンルの枠を越えたストーリー。
そんな黒沢清映画の奇妙な世界観の虜になってしまいました。
この記事では、黒沢清映画の中から、筆者の選ぶおすすめの5本をご紹介します!
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1.『Chime』(2024年8月2日公開)
料理教室で講師として働いている松岡卓司。ある日のレッスン中に、生徒のひとりである田代一郎が「チャイムのような音で、誰かがメッセージを送ってきている」と不思議なことを言い出す。事務員のあいだでも田代は少し変わっていると言われているが、松岡は気にせず接していた。しかし別の日の教室で、田代は「自分の脳の半分は機械に入れ替えられていてる」と言い出し、それを証明するために驚きの行動に出る。これをきっかけに松岡の周囲で次々と異変が起こり始め……。
映画.com『Chime』より
公開日 | 2024年8月2日 |
上映時間 | 45分 |
主演 | 吉岡睦雄 |
映画『Chime』は、配信プラットフォーム・Roadsteadオリジナル作品第1弾として制作された作品です。
「自由に作品を制作してほしい」というオーダーの下で制作されており、とにかく黒沢清監督のエッセンスが凝縮されたような濃い作品になっています。
今作は映画の形を取ってはいますが、明確なストーリーの軸はなく、ただひたすらに私たちが怖いと感じる映像が積み上げられていく45分です。
その恐怖の対象は、分かりやすい心霊現象などではなく、ただ「私たちが理解できない」ものなのです。
私たちの生きる現実も、そんな理解できないものたちで満たされているということに気付かされる、ゾッとするような映画体験でした。
2.『散歩する侵略者』(2017年9月9日公開)
数日にわたって行方がわからなくなっていた夫・真治が、まるで別人のように優しくなって帰ってきたことに戸惑う妻・鳴海。それ以来、真治は毎日どこかへ散歩に出かけるようになる。同じ頃、町で一家惨殺事件が発生し、不可解な現象が続発。取材を進めるジャーナリストの桜井は、ある事実に気づく。不穏な空気が町中を覆う中、鳴海は真治から「地球を侵略しに来た」という衝撃的な告白を受ける。
映画.com『散歩する侵略者』より
公開日 | 2017年9月9日 |
上映時間 | 129分 |
主演 | 長澤まさみ、松田龍平 |
映画『散歩する侵略者』は、劇団イキウメの舞台の映画化作品です。
劇団イキウメの作品は、SF的かつ哲学的なテーマを持ち、日常の延長線上にある異世界を描くような作品が多いです。
SF的かつ哲学的なテーマ×黒沢清監督の世界観…これがもうたまりません。
今作の中では、侵略者が人間の「概念」を奪うことで、奪われた人はその概念を理解できなくなるという設定があります。
「仕事という概念を奪われたら…」
「家族という概念を奪われたら…」
「愛という概念を奪われたら…」
私たち、そして世界はどうなってしまうのでしょうか。
何が人を人たらしめているのかを考えさせられる、心に残る作品でした。
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3.『トウキョウソナタ』(2008年9月27日公開)
小学6年生の次男・健二は父に反対されているピアノをこっそり習っている。しかし父親はリストラされたことを家族に打ち明けられずにおり、兄は米軍に入隊しようとしているなど、やがて家族全員に秘密があることが明らかになっていく……。
映画.com『トウキョウソナタ』より
公開日 | 2008年9月27日 |
上映時間 | 119分 |
主演 | 香川照之、小泉今日子 |
映画『トウキョウソナタ』は、2000年代の日本に蔓延していた不安や恐怖をリアルに描いている作品です。
私は今作を観ている間ずっと不安で、だけどとにかく面白くて目が離せないような、すごく不思議な感覚になりました。
「家族の崩壊と再生」をこんなにも魅力的に、容赦なく、だけど温かく描いている作品は他にはありません。
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4.『蛇の道』(1998年2月21日公開)
まだ幼いまな娘を何者かに惨殺された宮下は、自らの手で犯人に復讐することを固く決意。偶然知り合った塾講師の新島の助けを得て、ある組織の幹部・大槻を拉致・監禁した宮下は大槻を半ば拷問にかけ、娘を殺害した実行犯の名を白状させようと試み、次いで宮下と新島は、そこで名の挙がった檜山をまたもや拉致・監禁すると、同様に厳しく締め上げる。新島にそそのかされ、檜山は適当な名前を挙げて急場を逃れようとするのだが……。
wowow『蛇の道』より
公開日 | 1998年2月21日 |
上映時間 | 85分 |
主演 | 哀川翔、香川照之 |
映画『蛇の道』(1998)は、2024年に黒沢清監督自身でセルフリメイクもされた作品です。
黒沢清作品の中では、非常にシンプルな構成の作品ではありますが、現実と地続きだけど何かが狂っている…、そんな独特の空気感が最高な一作です。
また、劇中で行われる拷問の描写は、過度な演出は全くないのに「地味にこれは嫌だ」が詰まっていて、見ていてげんなりします。
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5.『Cure キュア』(1997年12月27日公開)
娼婦が惨殺された現場で、死体を見た刑事の高部は、被害者の胸をX字型に切り裂くという殺人事件がひそかに連続していることを訝しがる。彼の友人である心理学者・佐久間が犯人の精神分析を施しても、特異な手口の共通性を解く手掛かりは見つからなかった。
Filmarks『Cure キュア』より
公開日 | 1997年12月27日 |
上映時間 | 111分 |
主演 | 役所広司、萩原聖人 |
映画『CURE キュア』は、黒沢清監督の作品の中で最も高い評価を受けている作品の一つであり、サイコサスペンスの傑作です。
『CURE キュア』は、連続猟奇殺人事件を追う刑事・高部(役所広司)と、催眠を使って人々を操る謎の男・間宮(萩原聖人)の対決を描きます。
間宮は直接的な暴力をふるうわけではなく、ただ人々に問いを投げかけるだけ。
しかし、その問いかけが相手の心の奥底に眠る「何か」を目覚めさせ、無自覚のうちに殺人へと導いてしまうのです。
この「言葉の力による洗脳」という設定が、本作に不気味なリアリティを与えています。
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まとめ
この記事では、黒沢清監督の映画の中から筆者厳選の5本をご紹介しました!
1.『Chime』(2024年8月2日公開)
2.『散歩する侵略者』(2017年9月9日公開)
3.『トウキョウソナタ』(2008年9月27日公開)
4.『蛇の道』(1998年2月21日公開)
5.『Cure キュア』(1997年12月27日公開)
ぜひ、気になる作品をチェックしてみてくださいね。
きっとあなたも黒沢清監督作品の奇妙な世界観の虜になるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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この不気味なリアリティというのが、黒沢清監督作品の魅力の一つですね!