画像引用元:映画『さがす』公式HPより
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こんにちは、はな(@hanahackpq)です。
本記事では、2022年1月21日公開の映画『さがす』をご紹介します。
とにかく緊張感がすごい映画でした。
その激しい緊張感の中で、物語が二転、三転していくので、事前情報がなければないほど楽しい映画だと思います。
まず、今作のひとこと感想です。
監督は片山慎三さん。同監督の過去作『岬の兄妹』も胸糞ですが、今作が好きな方は観てみても面白いかと思います。
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配信情報は2024年1月時点です
目次
あらすじ・キャスト
大阪の下町で平穏に暮らす原田智と中学生の娘・楓。「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」。いつもの冗談だと思い、相手にしない楓。しかし、その翌朝、智は煙のように姿を消す。ひとり残された楓は孤独と不安を押し殺し、父をさがし始めるが、警察でも「大人の失踪は結末が決まっている」と相手にもされない。それでも必死に手掛かりを求めていくと、日雇い現場に父の名前があることを知る。「お父ちゃん!」だが、その声に振り向いたのはまったく知らない若い男だった。失意に打ちひしがれる中、無造作に貼られた「連続殺人犯」の指名手配チラシを見る楓。そこには日雇い現場で振り向いた若い男の顔写真があった――。
映画『さがす』公式ホームページより、以下キャスト敬称略
監督 | 片山慎三 |
主演 | 佐藤二郎、伊東蒼、清水尋也 |
公開日 | 2022年01月21日 |
上映時間 | 123分 |
主演3人の演技は言わずもがな最高でしたが、特に清水尋也さんの演技に圧倒されました。
ただ感情がないわけではなく、異常な感覚を持った人間をあんなにリアルに演じられるのが本当にすごいと思いました。
では、早速感想をご紹介します!
【ネタバレあり感想】「うわぁあ~~~」となったポイント3つ
以下、ネタバレを含みます!
今作、評価が高いのには納得でした。
ストーリーの組み立て方や演出、メタファーなど、エンタメではなく芸術としてレベルが高い作品であると感じました。
ただ、クオリティーの高さゆえに、ストーリーの洗練された尖った部分みたいなものが、私の不快ポイント全部をなぞっていった感覚で、簡潔に言うとすれば、私は嫌いな映画でした。
「好きの反対は無関心」と言いますが、嫌いとまで思わせてくれる作品ってある意味強く心が動かしてくれる作品で、観た後にいろんな人の考察を見たり、感想を見たり、知れば知るほど、なんか変な感情になっちゃったり、気付かないうちにのめりこんでいることが多いです。
では、私が今作で「うわぁあ~~~」となったポイントたち、不快感を感じたポイントを紹介します。
1. とにかく山内(犯人)が気持ち悪い
事前情報を全く入れていかなかったのですが、想像の何倍も気持ち悪い犯人がひたすら不快でした。
死体に靴下をはかせて興奮するという理解不能な性癖、自分の行為を正当化する口の上手さ、清水尋也演じる山内の目の光のなさ、殺す前の表情、思い返しても全部が気持ち悪い。
殺した後にのこぎりで切るのもよく分からなかったし、おじいちゃんを切るシーンの生々しさが、冷たい熱帯魚を思い出させられました。
不快だ~~~。
2. 病気の描写
私は個人的に病気の描写がある映画が好きではないです。
病気や死で感動させようとしてくる映画は一番苦手ですが、そうじゃなく描かれていた場合でも普通に苦手です。
現実でも辛いものなのに、映画にしたらさらに辛いです。
ただ「どうしようもない現実に直面し、死を渇望する人間」として、病気、特に難病を持つ人が適役とされてしまうことは分かります。
ただ、辛かったです。
3. 死の描写の気持ち悪さ
これは、映画としては本当に素晴らしい点であるということは理解しています。
ただ、死の描写、特にその前後が生々しく、気持ち悪いです。
リアルであり、救いようがない。
死を渇望していたお母さんですら、殺される前に恐れた表情をみせる。
卓球台からだらんと垂れる死体、どう考えたって幸せな死とは思えない。
「死にたい」が「もっと良く、幸せな人生を生きたい」という感情の上に成り立つものであることが、その人の死をより残酷に見せるのだと思いました。
4. 胸糞ストーリー
結局、父は、少なくとも映画が始まった最初から、モラルの欠けた人間であり、善ではありませんでした。
そんな父が、善悪の狭間を彷徨い、悪に堕ちる。
一方、娘もそんな善悪の狭間に直面しながらも善を選ぶ。
今作はそんな物語ではありましたが、やっぱり光よりも闇が大きくて、私にとっては全然胸糞でした。
胸糞映画は好きですが、不快感が楽しむ気持ちを超えてしまい、今作は私には受け入れられませんでした…。
以上が、映画『さがす』を観た、私の感想です。
もちろん素晴らしいと思う所は多々ありましたし、それはこの映画への絶賛のコメントたちと同意見です。
特に、善悪のメタファーに関しては、Youtubeで見た「おまけの夜」柿沼さんの解説が本当に良かったのでぜひ見ていただきたいです!!
お読みいただきありがとうございました!
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本ページの情報は2024年1月時点のものです。
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とっても胸糞。気持ちに余裕があるときに観ることをおすすめします