【ネタバレ感想】映画『アンダーカレント』「人をわかるって どういうことですか?」個人的解釈

画像引用元:映画.com『アンダーカレント』フォトギャラリー(C)豊田徹也/講談社 (C)2023「アンダーカレント」製作委員会

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こんにちは、はな(@hanahackpq)です。

この記事では、2023年10月6日公開の映画『アンダーカレント』の感想をネタバレありでご紹介します!

『アンダーカレント』の原作漫画は、2010年のフランス・アングレーム国際漫画祭で公式セレクションに選ばれており、1冊完結という短さながら、1本の映画のような満足感のある作品だと言われています。

人間の心や関係をテーマにした作品を、『窓辺にて』『愛がなんだ』の今泉力哉監督が手掛けるということで、私は情報公開時からずっと楽しみにしていました…!!!

はな

私は今泉監督作品が本当に大好きなのですが、特に2022年公開の『窓辺にて』は私の生涯ベスト作品と言っても過言ではありません…!!

窓辺にて

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『アンダーカレント』あらすじ・キャスト

銭湯の女主人・かなえは、夫・悟が突然失踪し途方に暮れる。なんとか銭湯を再開すると、堀と名乗る謎の男が「働きたい」とやってきて、住み込みで働くことになり、二人の不思議な共同生活が始まる。一方、友人・菅野に紹介された胡散臭い探偵・山崎と悟の行方を探すことになったかなえは、夫の知られざる事実を次々と知ることに。悟、堀、そして、かなえ自身も心の底に沈めていた想いが、徐々に浮かび上がってくる−−。

映画『アンダーカレント』公式HPより
監督今泉力哉
脚本澤井香織、今泉力哉
原作豊田徹也
出演真木よう子、井浦新、リリー・フランキー、永山瑛太、江口のりこ、中村久美、康すおん、内田理央ほか
公開日2023年10月06日
上映時間143分

私が鑑賞後すぐに原作を読んだ印象としては、もちろん、原作から削られているエピソードもあれば、原作に少し肉付けをされているエピソードやキャラクターもいて、そのバランスがとてもちょうど良かったです。

鑑賞前は上映時間143分という長さを見て「なかなか長いな…!?」と思いましたが、観てみると全然長さを感じませんでした。大満足!

それでは、映画『アンダーカレント』の感想をご紹介します。

感想 | 「人をわかるって どういうことですか?」

「人をわかるって どういうことですか?」

今作には、鑑賞後も心に残り続けるようなセリフが散りばめられていました。

「人をわかるって どういうことですか?」(『アンダーカレント』山崎道夫)

このセリフこそが、今作のテーマそのものだと言えるでしょう。

今作では、かなえ、悟、堀がそれぞれ心の奥底に誰にも言えない思いを抱え生きている様子が描かれていました。

現実世界でも、私たちはみんな本当の思いを隠し、大なり小なりウソをついて生きています。

「人は本当のことより 心地いいウソのほうが好きなんだよ」(『アンダーカレント』白石悟)

作中で、おばちゃんが「かなえちゃんはどじょうが好きだから…」とどじょうを持ってきてくれるシーンがあります。

実は、かなえはそんなにどじょうが好きではないのですが「今さらどじょうが好きではないことを伝えるのも悪い」と思い、本当のことをおばちゃんに伝えません。

このように、悟の言う「心地のいいウソ」は私たちの日常に当たり前に存在します。

家族だから、恋人だから、友人だからと言って、本当の自分を全部見せているわけではないのが普通なんです。

そういう意味で、何の罪悪感もなく嘘を重ね生きてきた悟というキャラクターも、程度は違えど、私たちと同じ性質を持った普通の人間だと言えるでしょう。

個人的解釈:人をわかるということ

「本当」と「ウソ」。

本当が良いことで、ウソが悪いことなんでしょうか。そうとは言い切れないのがリアルなところでしょう。

本当のことを伝えることで、自分が傷付いたり、相手を傷付けたりすることもあります。

だからこそ私たちは心地のいいウソで、時には自分を、時には相手を守り、生きています。

であれば、他人に見せている自分はウソなんでしょうか。自分の本当を知っているのは、自分だけなんでしょうか。

そう考えた時、今作のかなえのように、実は自分でも自分の感情や、自分という人間を理解しきれていないことに気付きます。なんなら、他人の方が自分を理解している時だってあります。

「人をわかるって どういうことですか?」(『アンダーカレント』山崎道夫)

ここでもう一度、この言葉を考えてみます。

そもそも「人をわかる」ことなんて到底無理なので、この問いは答えを必要としないのだと気付きます。

生きていくために心地のいいウソをついてもいいし、本当を話してもいい。

その上で、自分が見えている部分だけがその人の全てではないと理解し、相手を、そして自分を愛していくことが生きることなんだと、私は感じました。

はな

…書きながら、これってイチブトゼンブだ!となりました笑。

まとめ | 今泉監督が撮ってくれてよかった!!

映画『アンダーカレント』とてもよかったです。

もちろん原作も素晴らしいのですが、今泉監督によって今作の素朴ながら厚みのある世界観が美しく表現されていて、今泉監督が今作を手掛けてくれてよかった~~!!とファンの私は歓喜してます。笑

ラストシーンは原作とは違っていましたが、映画の世界を映画の中だけで終わらせない(=登場人物のそれからの生活や人生を予感させる)という今泉監督の感性が、やはり美しく、大好きだなと感じました。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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