画像引用元:映画.com『アズミ・ハルコは行方不明』ギャラリーより
こんにちは、はな(@hanahackpq)です。
先日観た映画『ちょっと思い出しただけ』があまりにも良かったので、続けて、同じく松居大悟監督の『アズミ・ハルコは行方不明』を鑑賞しました。
今作のひとこと感想です。
映画を理解出来なかった時、私はいつもなら解説記事を探すのですが今作に関しては詳しい解説が少なく、調べても調べても、しっくりこない。
ということで、この記事では、私なりの考察や感想をご紹介していきます!
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目次
『アズミ・ハルコは行方不明』あらすじ・キャスト
街中に突如現れた女の顔のグラフィティアート。無差別で男をボコる謎の女子高生集団。OL安曇春子が失踪した事件と関係はあるのか?“アラサー・ハタチ・女子高生”三世代の女性たちの生き様を浮き彫りにした青春サスペンスラブストーリーが展開する。グラフィティを拡散する“キルロイ”のポップでスパーキングなアートは人々を魅了していった。様々な人間関係と時間が交錯するなか、やがてアズミ・ハルコが行方不明になる原因が紐解かれていく事になる。
wikipedia「アズミ・ハルコは行方不明」より
監督・脚本 | 松居大悟 |
主演 | 蒼井優、高畑充希 |
公開日 | 2016年12月3日 |
上映時間 | 100分 |
私は、松居大悟監督の作品は『ちょっと思い出しただけ』『くれなずめ』『自分の事ばかりで情けなくなるよ』の3作しか観たことがありません…!
なのであまり深く語れるほどの知識はないのですが、虚構というか、ぶっとび展開というか、そういう表現が好きなのかなと感じました。
考察:ラストの解釈は?
まず今作は時系列の入り乱れた作品であり、それゆえ難解です。
といいつつ、今作は感覚で受け取る作品だと思います。
私も理解しきれている訳ではないので、自分が理解したところを理解した分だけまとめてみます。
1. 少女ギャング団とアズミ・ハルコ
まず、少女ギャング団とアズミ・ハルコについてです。
両者に共通することとして、どちらも(映画内で)実在する存在ではなく、記号的存在つまり虚構だと感じました。
安曇春子は実現する人間であり、アズミ・ハルコは記号、という解釈です。
安曇春子は、職場にも、家にも居場所がなく、恋人のような存在である曽我を心の拠り所とするも振られてしまいます。
行き場を失い、自分の価値を見失い、男性にすがって生きる安曇春子や愛菜のような女性。
そこから脱しようとする存在が、アズミ・ハルコ、そこから脱した存在が、少女ギャング団なのです。
男尊女卑的な古臭い考えを持つおじさんたち、閉塞的な田舎社会、それらに嫌気が刺したとしても、自分を定義しているのはなによりも自分ですよね。
行動せず、男性にすがるだけ、そんな自分からの脱却のメタファーが少女ギャング団の”男への復讐”だと私は理解しました。
2. ラストの解釈
映画の最後、共通の友人である今井えりを介して、安曇春子と愛菜が出会います。
「優雅な生活が最高の復讐である」
というセリフを体現するかのように、キラキラした笑顔で登場する安曇春子。
この時、曽我にみっともなくすがっていた時の、苦しそうな安曇春子のおもかげはみじんも感じられませんでした。
安曇春子は、アズミ・ハルコを経て、自分が自分であることに価値を感じられる凛とした女性としての安曇春子に戻ってきたのだと感じました。
まとめ:リアルなキャラクターと非現実的な表現が上手い!
本当に言語化が難しい作品でしたが、私はその複雑さも含めて今作が好きでした。
鬱々とした世界からの脱却。優雅な生活が最高の復讐とはまさにそうですね。
私、松居大悟監督好きかもなぁと思いました。
さかのぼっていろいろ松居大悟監督作品を観ていこうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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さくっと観れる作品で、面白かったです。ただ正直全然理解できていません・・